サウサンプトン大学での半年間

半期レポート

2026 年 7 月 31 日

倉橋 晴香

サウサンプトン大学での半年間

イギリスのサウサンプトン大学航空宇宙工学専攻の博士課程に入学して半年が経ちました.振り返ると,実に濃密な時間であり,長いようで短い,不思議な半年だったように感じます.

入学直後,指導教員から「すぐに実験を始めよう」と声をかけていただきました.私の研究では大規模な風洞実験設備を研究室内外の方々と順番に使用するため,長期間設備を占有できず,頻繁にやり直しを行うことも容易ではありません.そのため,一度の実験期間でデータを取り切れるよう,実験に先立って入念な準備を行う必要があります.

一般的には,所属している研究室では入学から約 9 か月後に初めて風洞実験を行う学生が多いそうですが,私はそれよりも早い段階で実験を開始することになりました.

実験に向けて約 4 か月間準備を進め,ようやく実験装置やデータ取得用のプログラム,それらを統合するシステムを完成させることができました.そして,念願だった風洞試験を実施することができました.

実験期間は約 1 か月間でした.その間は平日・休日を問わず,毎日風洞棟に通いました.ちょうどイギリスでは熱波に見舞われた時期と重なり,自宅にはエアコンがなかったため,寝苦しい日々が続きました.

少しでも快適な環境で過ごすため,空調のある風洞棟で夜遅くまで作業を続け,家には数時間だけ帰って早朝には再び風洞へ向かうという生活を送ることもありました.風洞棟に空調設備があったことは,本当に救いでした.

また,それと並行して,前所属大学での研究成果を論文として投稿し,その査読対応も進めていました.そのため,前研究室の先生方とオンラインミーティングを重ねるなど,多忙な日々を過ごしました.現在も査読結果を待っているところですが,無事に出版されることを願っています.

こうして怒涛の 5 か月を過ごし,ようやく少し落ち着いたタイミングで,SouthamptonMagna Rotary Club にお邪魔し,交流の機会を持つことができました.

皆さんには大変温かく迎えていただき,とても有意義な時間を過ごすことができました.また,サンドダム事業を支援しているロンドンのロータリークラブの方のお話を伺い,国際的な課題について見聞を広げる,大変貴重な機会となりました.今後も積極的に交流を深めていければと思っています.

もうすぐ博士課程最初の節目となる First Progression Review を迎えます.それに向けて,現在は実験結果の解析を進めるとともに,博士課程における研究目標や今後の研究計画をより具体的に整理しているところです.

このように留学が実現しているのも,研究に集中できる環境があるのも,この奨学金のおかげです.支えてくださった笹岡学友会長をはじめ,ロータリー四国学友会の皆様に感謝申し上げます.

 

データ取得コード構築中の実験室内デスクの様子

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